SPACECAB
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SPACECAB
SPACECABはASCENDERをべースに開発する8人乗りの空中分離の2段式の小型の orbital Spaceplane であり、carrierとorbiterで構成されます。SPACECABの設計思想は1960年代に欧米で実施されたspaceplae の実現性検討・研究の結果のひとつであるEuropean Aerospace Transporterの設計をべースにアップデートしたものです。 SPACECABは完全に再使用可能なorbital spaeplane開発を早期に、最小限の開発コストとリスクで達成することを目的としています。SPACECAB により地球周回軌道への飛行技術の実証を行いライセンス取得することで、新しい宇宙パラダイムへのシフトを実現します。SPACECABにより初期のorbital宇宙旅行サービスを提供することで、新しい宇宙輸送手段による地球を周回する宇宙ホテルや宇宙ステーションなどへの輸送ができるようになります。プロトタイプの開発期間は8年を目標にしています。
飛行シーケンス
orbiterは2人のクルーとキャビンをもち6人の乗客あるいは750kg のぺイロードを積載する能力があります。orbiterを乗せたcarrier飛行機は空港から水平に離陸し、ジェットエンジンを使用してMach2まで加速します。更にロケットエンジンを始動してMach4の分離速度まで加速して急上昇し、orbiterを高速度で、空気抵抗の少ない高い高度で分離します。分離後orbiterはロケットエンジンを始動しさらに加速して地球周回速度の (7.8km/sec、Mach25相当)に到達し、地球周回軌道を飛行します。carrierはASCENDERと同じように急降下して大気圏に再突入してジェットエンジンを使用して空港に戻り、水平に着陸します。orbiterは地球を周回した後、帰還のため地味周回軌道から離脱して非常に厳しい環境の再突入を経て、ジェットエンジンを使用して空港に戻り、水平に着陸します。
設計・仕様
orbital spaceplaneのSPACECABは2段式のspaceplaneでlower-stage (carrier)とupper-stage (orbiter) の2つの機体で構成されます。SPACECABはASCENDERがべースとなっており、概念的にはcarrierはパワーアップした大型化のASCENDERで、orbiterはorbital用に進化した高性能のASCENDERのような機体になります。既存のエンジンと実績のある材料を使用し、carrierは離陸、Mach2 への加速、フライバック及び着陸のために使用する4つのターボジェットエンジンとMach2からMach4への加速のための2つのロケットエンジンを搭載しています。carrierもorbiterは既存のエンジンを使用し、運用コストを考慮して、ロケットエンジンは酸化剤として安価な液体酸素 (LOX)、燃料はケロシン(灯油)を使用します。carrierの構造はおおよそConcordeと同様の形状、サイズで、単純化したものです。orbiterはcarrier によるMach4 へのブースト段階の間に超音速での抗力を減らし空気抵抗から保護するため、carrier の中に部分的に埋め込まれるように積載されます。非常に厳しい再突人時の熱防護システム(空気抵抗を考慮した形状、耐熱材など)は実績のあるスペースシャトルの設計をべースにします。その他のシステムについては極力、航空機の技術を改良して開発します。
CARRIER | ORBITER | |
---|---|---|
Span, m | 28 | 12.2 |
Length, m | 54 | 16.3 |
Jet Engines | Four in the 20,000 kg thrust class | small jet engine |
Rocket Engines | Two in the 100,000 kg class | Six in the 7,000 kg class |
Max speed with jet engines | Mach 2 | N/A |
Separation Speed | Mach 4 | N/A |
Rocket Propellants | LOX/Kerosene | LOX/LH2 |
Take-off Weight, kg | 181,000 | 41,000 |
Empty Weight, kg | 71,200 | 6,507 |
Payload, kg | 41,000 (Orbiter) | 750 (to LEO) |
SPACECABがつくる世界
SPACECABが開発され、初期のorbital宇宙旅行が開始されることで、新しい宇宙パラダイムへのシフトが実現され、spaceplaneによる新しい宇宙輸送手段による日常的な宇宙への輸送が可能になります。そして、宇宙旅行が夢ではなく現実のものとして人々に認識されるようになります。宇宙輸送(宇宙旅行)は航空機業界と同じように成長していくと考えられます。この段階はまだ初期の宇宙旅行であり、初期の海外旅行と同じようにチケット代もかなり高額で、サービスを受けられるのは一部の限られた人のみになると考えられます。SPACECABは次ステップのSPACEBUS開発へとつながり、将来的には現在の海外旅行と同じように、時間が立つにつれ、産業が成熟し成長して、需要が増えることでチケット代もどんどん安くなり、超低価格宇宙輸送が実現され、一般大衆のための 「誰もが行ける真の宇宙旅行サービスの実現」に導くでしょう。