ASCENDER
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ASCENDER
ASCENDERは2人乗りの単段式のsuborbital spaceplaneであり、orbital spaceplaneのSPACECAB のべースとなる機体です。高度なorbital spaceplaneのリスク低減と段階的開発のため、技術的に簡単で実証済みのsuborbital spaceplane技術をべースにしたASCENDERを開発することで、高度100kmの宇宙への弾道往復飛行の技術実証を行いライセンス取得することで、suborbitalですが古いパラダムに基づく使い捨てロケットからspaceplaneへの新しい宇宙パラダイムへのシフトを実現する第一歩となります。ASCENDERによりsuborbital宇宙旅行サービスを提供し、数分間の無重力体験と眼下に広がる地球を眺めることができるようになります。プロトタイプの開発期間は4年を目標にしています。
飛行シーケンス
ASCENDERは1人のパイロットと乗客または実験装置を運びます。飛行中、乗客は座席に座ったままです。ターボファンエンジンを使用して通常の飛行場から水平に離陸し、亜音速 (subsonic)で8kmの高さまで上昇します。その後、ロケットェンジンを始動させて急上昇します。ASCENDERは急激に上昇し高度64km、最高速度Mach3 程度でロケットエンジンを切り、そのまま上昇して無動力で最高地点100kmの高さに達することができます。その時、乗客は地球のすばらしい眺めを見ることができます。そして、日中でも暗い漆黒の宇宙を見ることができます。それから地球の重量に引かれて急降下し、その時に2分程度の無重力を体験することができます。その後、大気圏に再突入(速度が遅いためそれほど厳しいものではありません)してジェットエンジンを使用して飛行場に戻り水平に着陸します。フライト時間は約30分です。
設計・仕様
ASCENDERはロケットエンジンとジェットエンジンの両方を搭載した単段式のsuborbital spaceplaneです。ASCENDERの主な設計は1960 年代に英国で開発されたSR.53ロケット戦闘機をべースにしています。ASCENDER はスペースシャトルをスケールダウンしたような形状で小型ビジネスジェット機くらいのサイズです。再突入時の熱防護システムはスペースシャトルの設計をべースにします。orbital機のスペースシャトルに比べてASCENDERの再突人時の熱環境の影響はさらに小さく、新しい技術は全く不要です。ASCENDERは、空力特性、構造、エンジン、システムは全て既存の飛行機やランチャーに基づいており、実績のある素材、技術を使用します。そして新規エンジンを開発せずに、既存のジェットエンジンとロケットエンジンを使用します。ASCENDERのロケットエンジンは1970年代初頭に英国で開発された技術を使用して酸化剤として過酸化水素 (HTP) を使用します。HTPを使用するロケットエンジシは、液体酸素 (LOX)を使用するものよりも開発が簡単であることは歴史が示しています。その他、ナビゲーション装置、自動パイロット、通信装置、電力装置、飛行制御袋置、ランディングギアなどは現在の航空機の技術を改良して開発します。開発期間はプロトタイプの開発に4年、その後3年程度のテストフライトにより十分な実飛行による実証を行い、データ取得と改善、改良をフィードバックして、安全性、信頼性を向上させて、ライセンスを取得してsuborbital宇宙旅行サービスを開始します。なお、ASCENDERの設計は欧州宇宙機関(ESA)の実現可能性調査に含まれており、調査の結果、実現可能で根本的な問題はないということが承認されています。
Length, m | 12.9 |
Jet Engines | Two in the 500 kg thrust class |
Rocket Engines | wo in the 2500 kg class |
Rocket Propellants | HTP and Kerosene |
Maximum Weight, kg | 5500 |
Empty Weight, kg | 2400 |
Max Altitude, km | 100 |
Demonstrator (MICROSONIC)
ASCENDER 開発の前段階として、Demonstrator機のMICROSONICを開発し、基礎技術を実証して実現性を示し、リスク低減と投資喚起のプロモーション活動を行います。MICROSONIC は既存のビジネスジェットに既存の小型ロケットエンジンを搭載して開発するので低リスク、短期間で比較的簡単に開発することができます。
ASCENDER がつくる世界
ASCENDERを開発することで、suborbita1宇宙旅行サービスが開始され、orbitalではなくsuborbitalですが、古い宇宙パラダイムに基づく使い捨てロケットからspaceplaneへの新しい宇宙パラダイムへのシフトの大事な第一歩となり、「ビジネス・サービスとして飛行機のように空港からspaceplaneで宇宙に人が行く世界」が現実化されます。これにより、現在の航空業界のような宇宙旅行のビジネスモデルが構築され、suborbitalの延長としてorbital宇宙旅行を実現に導いていきます。